【連載】ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 メールマガジン
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メールマガジン第4号:自衛隊配備の結末

ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会

「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」 賛同者・呼びかけ人の皆さまいつも活動をご支援いただき誠にありがとうございます。

第4号の今回は、発起人の与那覇恵子さんからメッセージが届いていますそれでは、どうぞご覧ください。

先日ある方からお電話をいただいた。南西諸島要塞化の問題を論壇で取り上げたことに感謝する80代とおぼしき彼女は言った。「戦争前に、日本軍が南大東に駐留するニュースを聞いて北大東の人達は大いに失望した。

南大東は軍隊に守られるが自分達は攻撃されると。現実は逆だった。攻撃にさらされ犠牲を出したのは軍隊がいる南大東で、北大東には一発の銃弾もなかった」。その教訓を私達は忘れたのかと嘆き2人で泣いた。「軍隊は住民を守らない」同じ教訓を沖縄本島の私達も戦争体験者から引き継いだはずだった。

しかし、どうか?住民を守るとの宣伝で各地に基地建設した自衛隊は戦争の危機迫る今になって「住民を守るのは自治体(沖縄県)の責任」と公言する。

責められるべきは、住民をだまし南西諸島をミサイル基地化した日本政府(自衛隊)か?攻撃対象となるとわかりながら利権を優先し軍事基地に賛成し続ける沖縄の政治家か?それとも過去の教訓を生かしきれない私達か?
——

僭越ながら、2月5日琉球新報に掲載された筆者の投稿で話を始めさせていただいた。

ご存じのように、北大東の宮城光政村長は昨年12月22日、防衛省鬼木誠副大臣に対し、北大東村への自衛隊早期配備を正式に要請している。

HP上で新垣邦雄さんもコメントしているが、今月22日の沖縄タイムス報道、石垣市長選挙に向けた世論調査結果で、「石垣島への陸上自衛隊配備」について「賛成」43%が「反対」34%を上回っている。

(2022年2月22日付「沖縄タイムス」に掲載された記事)

 

現職の中山義隆氏(自公推薦)も、対する保守系前市議の砥板芳行氏(保革支援)も共に自衛隊配備を推進してきた人物で、砥板氏は自衛隊配備の賛否は明言していないという。どちらが勝利しようとも自衛隊配備には賛成なのである。

宮古島では2016年に市議会が自衛隊配備賛成を決議、住民の抵抗空しく島は自衛隊の基地だらけとなった。飲み水や農業用水全てを地下水に頼る島で、自衛隊基地からの汚染があれば死活問題だ。

しかも保管するのは「小銃弾」としていた防衛省は、最も危険度の高い中距離多目的誘導弾や迫撃砲を民家が100メートルしか離れていない駐屯地に保管する。自衛隊基地、自衛隊配備が完了した南西諸島には今、対中戦争の戦場となる危機が迫る。

「責められるべきは、住民をだまし南西諸島をミサイル基地化した日本政府(自衛隊)か?攻撃対象となるとわかりながら利権を優先し軍事基地に賛成し続ける沖縄の政治家か?それとも過去の教訓を生かしきれない私達か?」

与那覇恵子(名桜大学非常勤講師)

 

(「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 メールマガジン第4号」より転載)

 

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