【連載】ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 メールマガジン
ノーモア沖縄戦

メールマガジン第13号:正義と真実と行動と

ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会

世界に戦後はないという。どこかで内乱、紛争、テロなど、様々な戦争が起こっていると言われている。ミヤンマーのクーデター、イスラエルとパレスチナの抗争、シリアの内戦、ボスニア・ヘルツェゴビナやスーダンの紛争、アメリカ9.11同時多発テロなど、どれもが人間の殺戮が行われ記憶に残る戦争だ。

さらに今年2月24日に開始されたロシアのウクライナ侵攻には胸が痛む。報道される映像は無差別攻撃の様相を呈している。住宅、や病院、学校などが爆撃されている。傷ついた出産間近な妊婦、不自由な体を押して避難する人々の群れ、埋葬される死者たち。映像の背後にはさらに多くの悲しみや死者たちの痛憤があるのだろう。推定される死者の数は1万人を越え、避難民は300万人を越えた。

ウクライナの惨状に喚起されるのは、かつての沖縄戦の惨禍だ。ウクライナの人々と同じように、沖縄においても多くの人々の涙が流され無念の思いが土地の記憶として刻まれたはずだ。家族を失い、過去を奪われ、未来を喪失したのだ。それゆえに、私たちの戦後は軍事基地を撤去し、平和を願う戦いでもあった。沖縄を生きる人々に渡され続けた共通のバトンである。

ロシアのウクライナ侵攻の映像を見て、つくづく思うことは、戦争は、またもや正義の御旗を振りかざしてやって来たということだ。ロシアにもウクライナにも正義がある。

しかし、正義は絶対的なものではない。関係性の中でこそ判断されるべきものだ。正義の御旗で隠蔽される真実を、私たちは見失ってはならない。このことを悲憤の中で教えられる。

それ以外にも改めて強く認識させられることは多い。一つは、戦争になると真っ先に軍事基地が標的にされることだ。沖縄戦で学んだ教訓は変わりがない。日米両政府は有事の際は沖縄を舞台にした作戦を想定しているという。

沖縄が基地の島であり続けたら、どのような戦争であれ多くの犠牲を強いられることは明白だ。そしてもう一つ、避難民や負傷者を受け入れる人間の善意と行動である。国境を越え危険を顧みない人間の行動には心温まるものがある。憎しみは人間を破壊するが悲しみの感情は連帯できる。言葉が失われる惨状であるが故に言葉が試されるのだ。

「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」は、戦争への警鐘を鳴らし、真実を見極め、共に連帯し行動する会だ。この場所に身を置き沖縄を考え、戦争を考え続ける。この会が改めて重要な役割を担っていることを痛感する。

大城貞俊(ノーモア沖縄戦の会・設立呼びかけ人(発起人)、作家)

※本原稿は3月21日に寄稿いただきました。

(「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 メールマガジン第13号」より転載)

 

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