【連載】横田一の直撃取材レポート
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第7回 救済新法の準大政翼賛会的な密室談合決着―維新立民幹部面談後の泉健太代表会見(2022年12月10日)―

横田一

――救済新法について被害者救済に取り組む全国弁連の方が「役に立たない」「十分な配慮でもあまり変わらない」と言っている実効性に乏しい法律が成立したということは、韓国教団への国富流出がほとんど阻止できない。これがなぜ国民にプラスになるのか。やっている感演出で自己満足しか思えないのが一点と、もともと与野党4党。

・司会者:意見の開陳ではないので。

●泉代表:質問は何でしょうか。

・司会者:今の質問はまったく分からないです。

●泉代表:ご意見だったと思うので。質問があれば、どうぞ。

――法案成立が成果だと仰っているのですが、国民にとっては、被害者にとってはほとんど実効性がないと。韓国教団への国富流出を防げないような法律を作ったのに、成立したのがなぜ成果になるのかということと、もともと与野党4党の枠組み自体が準大政翼賛会的な談合決着の場になったのではないかと。なぜ共産・社民・れいわを入れた国会で法案と詰めなかったのか。決定プロセスに問題がなかったのかどうか。2点についてお伺いします。

●泉代表:昨日も同じ質問をいただいているので、昨日はお答えはしていると思いますが、たぶん認識の違いだと思います。我々も今日、(妻が信者の被害者の)橋田さんが頑張っていらっしゃっている、まだ傍聴されていると思いますが、この後も我々の仲間がお会いをさせていただくことになっていますが、まさに被害を受けられた方々から様々に我々にも「今回、法案が成立していただいて良かった」というお声をいただいておりますので、もしかしたら横田さんが聞かれている方はまた別の意見をお持ちの方がいるかと思いますが、そうではない方も沢山おられる。

これは、弁護団の中でもそうでして、やはり我々も「十分ではない」と。「まだまだやらないといけないことがあると」いう問題意識がある中で、今後も、いま頑なでなかなかそれ以上やろうとしない与党に対して、どういうフックをかけて今後も協議をしていくのかということを考えた時に、どんな方法が一番良いのかということで判断させていただいた結果ですので、そこはもちろん、いろいろな意見があると思いますが、我々なりには最善を尽くしてやってきた結果ですね。

――与野党4党の決定プロセスについては。維新ともいまお話になったわけですから、このやり方が良かったのかどうかと。共産・社民・れいわがほとんど加われない形で決まったことについて、維新と立民はやっている感演出でプラスかも知れないですが、他の野党は途中までほとんど蚊帳の外だったわけではないですか。それには問題を感じていないのですか。

●泉代表:そのあたりは国会で四党協議を決めましたので、まさに、そういうご意見等々は国対間を通じて様々にもしあるのであれば、きっと届いていると思いますので、そういったことのやりとりの中で恐らく、認識があれば、お話があるのかなと思います。

――救済新法について最後で賛成に回ったことについて、茨城県議選で訴えていたことと食い違うのではないかということでお伺いしたいのですが、茨城では茂木幹事長がいくら譲ろうが、どの政党が賛成しようが、被害者に寄り添って賛否を決めると言っていたにもかかわらず、全国弁連の川井事務局長が国会参考人招致で「これではほとんど役に立たない。配慮義務について『十分に』を入れてもさして変わらない」と実効性に疑問符をつけた中でなぜ賛成したのでしょうか。茨城県民に対して嘘をついたのに等しい気がするのですが、一方で朝日の報道では「維新との『共闘』重視で賛成に回ったと。維新と立民で賛否が分かれることを恐れて、あたかも政策よりも政局を優先したかのような印象を受けるのですが、泉代表の説明をお伺いしたいのですが。

●泉代表:横田さんの観点、意見というのはよく今理解しました。一方で全国弁連の皆さんとも我々は思いは一緒だと思っています。そして、やはり、そういった中で国会の中でどこまで勝ち取れるのかということを常に考えながら、思いが一緒の中で国会という特別な場というか、何をやるのかという交渉の場でどれだけのものを勝ち取れるのか。そこについて最大限努力をしてきたわけであります。

だからこそ、我々は賛成をしてさらに、この被害者救済法に関与をしていくことも必要だということも当事者の方だとか、弁護団の方からも意見としてはありました。

そういった意味では、中身も我々も到底満足をしているわけではないし、百点ではないということ。それは私も同じ気持ちですし、その上で今できること。与党の壁がある中で、ここまで法案を作り上げてきたということをまず一つの前進として、さらに前に歩んでいくべく、積極的に関与をしていこうと。そして(与野党)4党協議も続けていこうというような話で進んでいますので、私は延長線上といいますか、一連のこれまで訴えてきた道の中にあると思います。

――最後の「十分な」を入れて与野党(4党)で折り合ったということがいわば談合密室決着のように映ってしまうのですが、このことは泉代表、事前にご存じだったのですか。全国弁連の川井事務局長が「(入れても入れなくても)さして変わらない。ほとんど意味がない」ということを最後の切り札として折り合ったのはおかしいと思うのですが、それでも納得されたのですか。

●泉代表:はい。

――後、(旧・野党合同ヒアリング司会の衆院議員の)山井さんは「十分な野党案を飲み込まないと(国会)延長をして30時間の審議時間を確保する」ということを(12月2日の旧統一教会問題の集会で)言っていたのに、これも日和ったとしか思えないのですが、この点はいかがですか。延長して、ちゃんと審議するべきだったのではないか。

●泉代表:日和るも日和らないも相手がある交渉、協議ですので、「じゃあ」と言ってテーブルを叩いて退出すれば、何か得られるものがあるのか。そこで今後の協議がどうなるのか。そういったことも総合的に考えて我々は行動しています。

――与党は延長も視野に入れていた。

●泉代表:小川さんも橋田さんも弁護団の方からも「よくここまでやってくれた」という意見もいただいておりますので、横田さんの仰る意見ばかりではないというふうに理解をしています。

――与野党4党協議で(被害者救済)新法の調整をしたことについて、共産・れいわ・社民をまあ除外して排除して、特別委員会設置をして議論すべきという声を無視したことになると思うのですが、これも維新(「共闘」)重視の一貫というふうに見えて、維新との「共闘」重視が法案の賛否の一因だったのかの確認を含めてお聞きしたいのですが。

●泉代表:そこは国対に確認してみて下さい。

――維新に立民の政策が引きつられているのではないかと。

●泉代表:それはないです。

――救済法案でもそうですか。

●泉代表:我々は立憲民主党の政策を第一に考えて、必要であれば、政策合意をして進めていく。

――防衛三文書でも引きづられているという印象を受けるのですが。

●泉代表:それは人によるかなと思います。

 

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横田一 横田一

1957年山口県生まれ。選挙取材に定評をもつ。著書に『亡国の首相 安倍晋三』(七つ森書館)他。最新刊『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』(扶桑社)。

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