【連載】横田一の直撃取材レポート
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第10回 救済新法の準大政翼賛会的な密室談合決着⑥―第4回武蔵野政治塾、政治を変えたい経営者たち—(2022年12月10日)

横田一

「第4回武蔵野政治塾:政治を変えたい経営者たち」(2022年12月10日)

青野慶久代表取締役社長(サイボウズ(株))、橘民義事務局長(武蔵野政治塾)

 

橘氏(T):武蔵野政治塾8月開始。今日で4回目。最大の目的は、政治に対して遠ざかった冷たくみている。変わりはしないよという気持ち。それを。岡山県議3期。そういう昔やったからだけではなくて、何かやらないといけない。政治塾といっても政治家を育てるものではなく、みんなで議論したい。東京から全国に飛んでいきたい。全国で展開。全国に伝わって政治が良くなるように。どうしようもない状況が変わるように。実は3人でやる予定。村上さんが病気で来られなくなった。グーグルの元役人。

青野慶久さん(A):サイボーズ。

自己紹介
:51歳。昭和46年生まれ。愛媛県の今治市で育った。そこでコンピューターに目覚めて、パナソニックに入った。インターネットブームに26歳で企業。いま1200名。情報共有のサービスを作っている。キントーン。業績が伸びて来ている。100人100通りの働き方。職種も選べる。営業秋田から。多様な個性を重視した方が業績が上がる。プライベートでは、選択的夫婦別姓をライフワーク。青野ではない。妻が名前を変えたくないということで青野にした。国を訴えた。経営者の視点から政治が語れればいい。

橘氏:広島カープ女子。

青野氏:その日は休んでいい。他の日に働いてもいい。副業もOK。勝手にやっている。報告の義務なし。昭和世代。副業するのは何か。新人からの提案。副業はいろいろある。何を持って良しとする。副業をしているメンバーが生き生きしている。人脈を開拓していく。副業やれ。仕事を取ってこい。見方が変わっている。

橘氏:働き方改革

A:徹夜の当たり前。離職率が高かった。28%。まずいということでわがままを聞いて辞めさせないようにしよう。わがままを聞いていこう。みんな生き生きしている。勤務時間を選んだ方が効率があがる。働く場所も自由。変わったわがまま、若手社員が立ち上げるので手伝いたい。サイボーズ大好きなので辞めたくない。1回辞めた。再入社制度が出来た。6年間戻ってきていい。子連れ出社もOK。連れて来ていい。連れ来て。会議室で働いて。子供を見ながら、夏休みになると子供が遊んでいる。

T:自由な雰囲気が業績が上がるのか。

A:楽しくはたらレべ、会社がピンチになった。クラウドが出て来て売り上げが上がらない。逃げなかった。泥船だけど、この楽しい職場を守るためにチャレンジした。面白い。みんなが楽しく。少なくともみんなが持ちベーと。チャレンジしてくれる。

T:自由な雰囲気。

A:出向に来る方もいる。自治体から。

<選択的夫婦別姓について>

T:選択的夫婦別姓をどうやって現実化していったのか。

A:遡ると、21年前、妻は婚姻届を出す寸前に名前を変えたくない。女性が変えるのではないか。僕が変えます。どちらかに名前を変えている。たいして不都合がないかと思ったら、そうでもなかった。パスポートとか運転免許。銀行。どれが戸籍名、僕は青野と思っている。海外で出張に呼ばれる。青野でホテルの予約、飛行機に乗れない。ホテルに。予約がない。青野で。おまえが青野で。名刺を見せてもダメ。そんな経験をすると、おかしいと。裁判を起こしませんか。2018年に裁判を起こした。

T:裁判をすると負ける。

A:棄却された。

T:知っているようで知らない。戸籍をどう変えたらいいのか。

A:シンプルに言うと、同じ戸籍に入る。同じ戸籍に入るには、同じ名字ではないとダメ。違う名字。子連れ再婚にすると、子供は戸籍に入れない。複数の名字。いろいろな人が苦労している。なぜ、こんなに抵抗するのか。苗字は

T:世界では日本しかやっていない。

A:いかに日本が変わらない国なのかの象徴。

T:日本のガラパゴス状態。

A:海外出張で困っている。

T:事実婚がある。どういう不具合があるのか。

A:法律上は婚姻ではない。夫婦で決まらない。親権がどちらかにしかならない。お金。財産。亡くなった時に配偶者は優遇されない。大変。法律。国会議員は仕事しなさい。携帯電話で家族割が使えない。

T:事実婚では家族の同意にならない。

A:選択的夫婦別姓をやって。

T:会社の中でもめんどくさいことが起こっている。

A:給与明細。戸籍名で書いている。保育園から電話がかかってくる。そんな社員はいません。戸籍名と旧姓を把握していない。企業にも負担。

T:裁判まで起こされて負けて、経営者の中でグループができたりした。

A:ビジネスリーダーから賛同の声を集めてみようということ。敷島製菓の社長さんとかパナソニックの社長さんとか。女性社員から声を聞くと、困っているのが分かる。ビジネス界としては賛成、反対している経営者が見たことない。政治だけが変わらない。

T:だから青野さんが去年の選挙で、一昨年の選挙だったかな、ヤシの実作戦をやったではないですか。あれはものすごく面白いというか、逆に言えば、そこまでやるのかと。我々は選挙に対しては「あの人がいいから」と当選の運動をする。青野さんは落選運動をしたではないですか。これはすごいなと。発想が自由で、そうか、「そんな言うことを聞かない訳の分からない政治家は落とす方がいい」と。

A:あれしか、やる手がなかったのです。僕が裁判を起こしたら、いろいろなメデイアの方が応援をして下さって、それで世論がどんどん動いたのです。世論調査をすると、7割から8割は賛成です。10%から20%の人が反対と。しかも若い世代になると、ほぼ賛成ということになっている。では、世論は動いた。ビジネス界も賛成している。変わらないのは政治家だけ。なんで政治家が変わらないのかというと、一部の自民党の国会議員が強硬に反対しているから、この話題は進められないのだというわけですよ。それでは、そいつを落とすしかない。(参加者から笑い)名前を教えて下さい。僕、落します。リストアップをして落選運動をしている。

T:その時に国会議員の名前を全部並べて、この人は賛成・反対というアンケートを取って、この人が大きなハードルになっていると。だから、〇×をつけてやっていましたよね。

A:日テレとか朝日新聞とかがやっているアンケートを見て、確からしい情報で、「この人は賛成の人です。この人は反対の人です。この人は態度を曖昧にしています」というのを一覧表にして、選挙前にみんなに参照してもらって「間違った人に投票しないように」と呼びかけて行ったと。

T:どうでしたか。結果は落ちてくれたのですか。

A:いやー、手ごわいですね。

T:ヤシの実は落ちなかったのですか。

A:最初に小選挙区の速報が出た時に「やったー」と。自民党の3分の1は落としたので、「やったー」と思ったら、比例復活制度があるのですね。その3分の2が戻って来たのです。まじか。ヤシの実がバウンドして戻ってきた。落したのに。何という制度かと思いました。

T:武蔵野政治塾でもアンケートを取っている。母数は少ないのですけれども、96%が青野さんの味方です。こういう問題は、自民党の一部の強硬な、たぶん統一教会系の人だと思うのだけれども、(A:うなずく)全く関係ないわけではなくて、統一教会が好きだったり応援してもらっているような人が中心にいて、古い古い意味のないことに固執して、「夫婦なんかは同じ姓に決まっているのだろ!」みたいな人達が頑張っているのだろうと思うのですが。

A:そうなのですよ。

T:これだけではなくて、やはり私がどうしても青野さんと話したいのは、経営者が政治を語らないと。経営者が政治に参加しないと。経営者が何かこう、「そんなことを言ったら会社にまずいからな」と。本当にいい経営をしようとか、自分の会社が伸びていくとかという時に、黙っていて伸びて行くというのはもう、そういう時代ではないと思う。だから今日、来ていただいた理由がそこにいる。

A:なかなか経営者が政治を語らない。気持ちは分かるのです。僕も語り始めたのは最近なので、言っても無駄だなと思っていますし、言い方も、誰にどういえばいいのか分からないとか思ってしまうとか。言ってしまった後、クレームがけっこう来るのです。サイボウズにも僕が裁判を起こしたことで、サポートの窓口ですよ、サイボウズの製品のサポートの窓口に「社長のあの行為を止めさせろ」というクレームが入ってくるのですよ。そういう経験を社員にさせたくない。そういうことで経営者がなかなか政治に口を出せないところかなと思います。出さないといけないと思う。経営者の話は聞いてくれますから。男性の上場企業の社長だったからだと思うのです。僕よりも前に沢山の女性の方々が本当に困っている方が何十年も声をあげ続けていた。ここに男性で、しかも上場企業の経営者で、「金がかかるから止めろと主張している変な奴がいる」と。何じゃあれはとみんな気が付く。なるほどな、と。この問題は日本の経済的損失も生んでいるのだと。
それで世論も動いてくれる。それから是非、普通、ビジネスをしている方に声をあげていただきたい。特に男性。

T:たしかに女性の問題だと見られている場合がある。96%が女性が名前を変える。自分で事業をしたり物を書いてきたのに、表向き名前を変えないといけない。

A:研究論文を書く方が困っている。検索にかからなくなる。名前を変えるというこはキャリア断絶を強いられている。ユーミンぐらい。

T:もう一つは経営者に方にみんながついていくというか、巻き込まれた。今ある制度におかしいと言い始めた。

 

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横田一 横田一

1957年山口県生まれ。選挙取材に定評をもつ。著書に『亡国の首相 安倍晋三』(七つ森書館)他。最新刊『仮面 虚飾の女帝・小池百合子』(扶桑社)。

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