【連載】新型コロナ騒動を検証する〜その存在証明から目的まで〜(高橋清隆)

第5回 新型コロナワクチンのメリット・デメリット

高橋清隆

新型コロナ感染症への対策として、ワクチン接種が行われている。現在3回目の接種が進められている。5〜11歳への接種も2022年2月から始まった。今回は新型コロナワクチンを接種するメリットとデメリットを考えてみたい。

まずメリットだが、同ワクチンの有効性について、モデルナ社は94.5%、ファイザー社は90%超と発表している。「これは数字のマジックだ」と両断するのは、ウィスコンシン医科大学名誉教授の高橋徳氏だ(https://www.youtube.com/watch?v=1v1Fjor7Q44)。

モデルナ社の場合、3万人を半分ずつの集団に分けた調査結果を基にしている。打たなかった集団では90人の感染者が発生し、打った集団では5人の感染者が発生した。しかし、打たなかった集団の非感染者は1万4910人(99.4%)、打った集団の非被感染者は1万4995人(99.9%)であり、ワクチン接種すると感染リスクが0.5%だけ減少したというのが真相である。つまり、「打っても打たなくても、感染しない確率は99.4%以上。感染する確率は0.6%で、しかも、その80%が軽症にもかかわらず、国民全員がワクチンを打つ理由があるのかという疑問が湧く」と注意喚起する。

接種が早期に進められたイスラエル、米国、英国でも再び新規感染者数の増加が報告されている(https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/53/covid19_vaccine_20210805.pdf)。

21年7月、イスラエルでは新規感染者の84%が2回接種済みの人であることが報じられ(https://www.thegatewaypundit.com/2021/07/sen-ron-johnson-data-israel-shows-84-new-covid-cases-vaccinated-individuals-video/)戦慄(せんりつ)が走った。

これを裏付けるかのように、自然免疫とワクチン誘導免疫とを比較したイスラエルの論文“Comparing SARS-CoV-2 natural immunity to vaccine-induced immunity: reinfections versus breakthrough infections”(新型コロナの自然免疫とワクチン誘導免疫との比較:再感染対ブレークスルー感染、https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.08.24.21262415v1)が発表された。同論文は、ワクチンを2回接種した人(未感染)が新型コロナにかかる確率は既感染により自然免疫を持つ人に比べ13倍高いとの結果を示している。

新型コロナウイルスワクチンを2回接種し、感染を防ぐための抗体をつくるのに必要な2週間を経過した後で感染することを「ブレイクスルー感染」と言うが、ワクチン接種がむしろ感染を助長していることを示した論文がある。“Transmission of SARS-CoV-2 Delta Variant Among Vaccinated Healthcare workers. Vietnam”(ワクチン接種済み医療従事者間のデルタ株感染・ベトナム、https://papers.ssrn.com/SOL3/PAPERS.CFM?ABSTRACT_ID=3897733)と題するもので、デルタ株にブレイクスルー感染した人のウイルス量は、20年3−4月に旧来型の新型コロナに感染した人のウイルス量の251倍だったとしている。

しかも、中和抗体の量は被感染者より低かった。ナカムラクリニック(神戸市)院長の中村篤史医師は、「要するに、ウイルスのキャリアーになってばらまいているという話。何のためのワクチンか」と接種を問題視する。

デメリットとして最も明瞭なのは副作用だろう。22年3月18日に開かれた厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会、https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei_284075.html)では、同月4日までの接種後死亡者はファイザー・モデルナ・アストラゼネカの3社製の合計で1571人と報告された。重篤者は6631人、副作用は全体で3万1874人となっている。ただし、死亡例で「α(ワクチンと死亡との因果関係が否定できないもの)」と認められたものはない。

報告されている主な副作用は、虚血性心疾患、心不全、肺炎、出血性脳梗塞、大動脈疾患など。他にも、脳幹出血や四肢麻痺(ししまひ)、呼吸困難、顔面腫脹(しゅちょう)、搔痒(そうよう)症、失明などの重篤症状のほか、「重くない」とされながらも生殖器関係で女性の月経異常や性器出血、男性の勃起不全もある。

健康な10代の場合、新型コロナウイルスに感染して入院する確率より、ファイザーの新型コロナワクチンの副反応で入院する確率の方が高いという研究結果も出ている(https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2021.08.30.21262866v1)。ファイザー社の『コミナティ筋注』の説明書の左上に「劇薬」と書かれいてる通りである。

副反応疑い3万1874例は、接種総数2億2060万4519回のおよそ0.014%に相当する。しかし、これは氷山の一角である可能性が高い。厚労省の第4回医薬品等行政評価・監視委員会(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19789.html)で、委員長代理の佐藤嗣道(つぐみち)准教授(東京理科大学薬学部)は、「もしかすると10倍ぐらい高い可能性も視野に入れておかなければいけないのではないか」と指摘している。

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高橋清隆 高橋清隆

反ジャーナリスト。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。元ローカル新聞記者。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&K プレス)、『山本太郎がほえる~野良犬の闘いが始まった』(Amazon O.D.)など。翻訳にデーヴィッド・アイク『答え』第1巻[コロナ詐欺編](ヒカルランド)。2022年3月、メディア廃棄運動を開始。 ブログ『高橋清隆の文書館』http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/

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