【連載】新型コロナ騒動を検証する〜その存在証明から目的まで〜(高橋清隆)

第5回 新型コロナワクチンのメリット・デメリット

高橋清隆

米国では、疾病予防管理センタ(CDC)と同食品医薬品局(FDA)によって共同管理される「ワクチンの有害性事象報告システム(略称:VAERS)」が07年12月1日から10年9月30日まで行った調査によれば、「ワクチンの有害事象の1%未満が報告されている」(https://digital.ahrq.gov/sites/default/files/docs/publication/r18hs017045-lazarus-final-report-2011.pdf)。

筆者の身近でも、接種後に容体が悪くなった例を聞くが、病院や製造元に届け出た例はまずない。

現に、わが国の今年の人口動態統計(速報)によれば同ワクチン接種が始まった21年の死亡者数は6万7745人増えている(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/s2021/dl/202112.pdf)。これは東日本大震災のあった11年の5万6054人の増加をしのぐ。

しかも、今回のワクチンは人間に接種した前例のない遺伝子ワクチンである。これは従来の鶏卵法と違い、DNA/RNAの指示によって人体内で抗原が作成される。将来の身体への異変や、生殖機能への影響が懸念される。

ファイザー株式会社「コミナティ筋注」の承認申請に対する厚生労働省の審議結果報告書(https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000739137.pdf)p.16の4.2.2は、mRNAを包む脂質ナノ粒子(LNP)のラットへの筋肉内投与後の放射能分布を記している。そこには、「投与部位以外で放射能が認められた主な組織は、肝臓、脾臓、副腎及び卵巣であり、投与8~48 時間後に最高値(それぞれ26、23、18 及び12 μg lipid eq./g)を示した」とある。ファイザーが承認申請のために厚労省に提出した薬物動態試験の概要表(https://www.pmda.go.jp/drugs/2021/P20210212001/672212000_30300AMX00231_I100_1.pdf#page11)「2.6.5.5B.」では大きくなる数値が一目で分かる。

大橋眞・徳島大学名誉教授は「劇薬が卵巣にも行ったということであり、体外に出て行ったデータはないから、劇薬がそのまま残っている可能性がある」と講演で度々指摘している。

審議結果報告書の「5.5生殖発生毒性試験」は、このワクチンを打って生まれてくる子供に異常があるかどうかを調べるもの。「親動物及び次世代への影響は認められなかった」とあっさり書かれている。これについて大橋氏は『新型コロナワクチンの闇』(知玄社)の中で、「ここで書かれているのは、あくまで『卵巣』ではなく『子宮』についてです。卵巣のことは何も言っていません。でも、問題は卵巣なのです」と強調。ラットの妊娠期間は3週間のため、比較実験すれば3週間で答えが出るはずだとして、製薬会社がそのデータを持っていないはずがないと指弾する。

大橋氏は、さらに後書きで「『新型劇薬』が『命の原点』卵巣を冒す可能性は否定できない」「『新型劇薬』が女子を不妊にできるのかという壮大な人体実験」と案じている。

ワクチンの開発から販売までには通常、5〜7年かかると言われる。2021年2月に特例承認されたファイザー社の「コミナティ筋注」は、審議結果報告書にも「劇薬」に該当すると記され、再審査の期間を8年と定められている。事実上の治験中だ。

 

子孫の存否は、われわれの判断にかかっている(第6回に続く)。

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高橋清隆 高橋清隆

反ジャーナリスト。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。元ローカル新聞記者。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&K プレス)、『山本太郎がほえる~野良犬の闘いが始まった』(Amazon O.D.)など。翻訳にデーヴィッド・アイク『答え』第1巻[コロナ詐欺編](ヒカルランド)。2022年3月、メディア廃棄運動を開始。 ブログ『高橋清隆の文書館』http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/

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