【連載】新型コロナ騒動を検証する〜その存在証明から目的まで〜(高橋清隆)

【高橋清隆の文書館】若林純一氏が事業者選定問題や有機給食を訴える 大分県議選

高橋清隆

4月9日投票の大分県議会議員選挙に立候補している若林純一氏(63、無所属)が2日、臼杵(うすき)市内の漁村を演説して回った。「鼻出しマスク」をメディアに悪宣伝され臼杵市議の議席を失った若林氏は、コロナ騒動検証の必要性を説いた上で、旧野津高校跡利用の事業者選定問題の追及やオーガニック給食導入などを訴えた。


坪江地区で演説する若林純一候補(2023.4.2筆者撮影)

臼杵市選挙区は定数2。自民党公認と立憲民主党公認の現職がそれぞれ出ていて、若林氏と合わせて3人で争う。

若林氏は選挙3日目のこの日、午前中から同市内の海岸沿いの集落を回った。軽自動車の屋根にスピーカーをくくり付け、車体の左右と後ろにカラーテープで「若林」と書いた。漁港の駐車場や集落内の広場を見つけると、車を止めてマイクを取る。ジャンパーの背中には、「市政に直球、真っ向勝負」の文字が浮かぶ。

坪江(つぼえ)地区では、旧野津高校跡利用の事業者選定問題を取り上げた。2014年に閉校し17年に大分県から臼杵市に有償譲渡された野津高校の建物と土地は、地域拠点として活用が期待された。民間活力導入の掛け声の下、農産物を扱う「NEXT FARM(ネクストファーム)」が選定されたが、半年で事業を停止。行方が分からなくなった。

「臼杵市が4億400万円の改修費をかけて整備し、家賃を10年間ただにする契約だった。そこには県から3000万円の補助も入っている。公募期間は2カ月弱で、事前協議を行っていた1社しか応募がなかった。不透明なやり方がまかり通る政治は駄目。県議会でこの問題を検証したい」

今回の選挙について「組織もなく、本当に苦しい戦い」と吐露した上で、コロナ脅威やワクチンの有効性を疑問視して落選した2年間を振り返る。

「私はうそ、ごまかしができない政治家。12年間、直球勝負で市議を務めたが、自分が打たないワクチンを市民の方々には勧められない。はっきり物を申してきた結果、信任が得られず議席を失ったが、これからも市民のためになると思うことははっきり言っていく」


動画URL: https://www.bitchute.com/video/KVYg5z7hrFqe/

大泊(おおとまり)地区では、食の安全とオーガニック給食導入について語った。わが国の食料自給率が40%に満たず、有事の際にはすぐに飢えてしまうことや、食品添加物や農薬、化学肥料漬けの農産物が氾濫する現状を危険視する。

「この自然豊かな大分で、まだまだ作れる田畑が荒れ、国内産の農産物が減っていく。皆さんの口に安全な国内産の農産物や魚が届くよう、補助金で支え、国内で産出する方向に持っていきたい」と抱負を述べた。

「特に、子供たちにはできるだけ人工的な化学物質を体に入れてほしくない」と続け、オーガニック給食の導入を提案。「有機野菜や有機のお米を食べてもらう。事実、アトピーやアレルギーの人が無農薬の無化学肥料のオーガニック野菜を食べることで、病気が改善したとの報告がいくらでもある」と説明した。

さらに、「厚労省が認めている基準値以下でも、大丈夫ということはない。1人ひとりが気付き、自分の健康のことは自分で考えていく必要がある。今回のコロナと同じ」と指摘。「コロナがどれほど怖いものだったのか、ワクチンにどれだけの効果があったか、きちんと検証し、大分県民に説明するべき」と主張した。


大泊漁港(2023.4.2筆者撮影)

マイクを切れば波の音だけがする小さな集落。1人、2人が軒先に出て、じっと下を向きながら演説を聴いている。2階の窓から静かに見ている人の影もあったが、拍手や声援は聞こえない。

若林氏は21年、新型コロナワクチンの安全性に疑問を呈すチラシを同市内に配布した。マスク不着用や「鼻出しマスク」で市議会に出席したところ、発言が禁止され、辞職勧告を受けた。市議選で1300票を超えるトップ当選が続いたが、22年4月の同市議選は最下位得票の465票で落選した。この選挙前の戸別訪問の際、長く応援してくれた後援者から「マスクもできんやつの話など聞けない」と玄関を閉められている。

海岸沿いの集落から市街地に戻ろうとすると、マラソン大会が開かれていた。警察の誘導で徐行していると、沿道の老婦人から街宣車に辛らつな言葉が飛んできた。

「応援しません。来ないでください」

テレビを見て「判断」されているのだろう。

アリストテレスの時代、政治は目に見える範囲、耳に聞こえる範囲でしか行われなかった。近代以降、政治家の動静はメディアを通じて伝えられる。若林氏の直球が県政に届くかどうかは、有権者がメディアから離れ、本人の訴えに耳を傾けられるかどうかにかかっている。

選挙公報
URL: https://www.pref.oita.jp/uploaded/attachment/2182542.pdf

 

※この記事は、「高橋清隆の文書館」(2023年4月5日)からの転載です。
原文は、コチラ→http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/archives/2055925.html

 

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高橋清隆 高橋清隆

反ジャーナリスト。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。元ローカル新聞記者。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&K プレス)、『山本太郎がほえる~野良犬の闘いが始まった』(Amazon O.D.)など。翻訳にデーヴィッド・アイク『答え』第1巻[コロナ詐欺編](ヒカルランド)。2022年3月、メディア廃棄運動を開始。 ブログ『高橋清隆の文書館』http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/

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