【特集】新型コロナ&ワクチン問題の真実と背景

自著解説と補足:『ウクライナ・コロナワクチン報道にみるメディア危機』(上) ―闇・絶望と光・希望、左派・リベラルと右派・保守のはざまで闘う書

嶋崎史崇

 

1はじめに
 今年6月末に、本の泉社から、初めての著書を刊行していただきました。木村朗編集長をはじめ、ISFの皆さまには常に激励していただき、既に書評や関連記事も掲載していただいており、改めて感謝申し上げます(注1) 。版元ドットコムというサイトで、序章の試し読みができ、概要を掴むことができます(注2) 。私のリサーチマップに補足情報と訂正情報も載せておきましたので、併せてご覧いただければ幸いです(注3) 。

拙著は、オープンソース・インテリジェンス(ネット上をはじめとする公開資料による情報検証)の手法に基づき、ウクライナ危機とコロナワクチン危機を、メディアの危機として読み解くことを目的とする著作です。特色としては、特にワクチンの問題の分析について、マルティン・ハイデガー、ハンナ・アーレント、イヴァン・イリイチら、技術について深く考察した思想家たちに、試論的な仕方ではありますが、学ぼうと努めたことが挙げられます。もっとも、私の知識不足もあって、ウクライナでの戦争の考察については哲学的観点がほとんどない、という限界はあります(注4) 。日本人にとっては、直接的当事者となっていないウクライナでの戦争より、世界有数の接種率を達成しているコロナワクチンによる薬害問題の方が、切迫性が高いので、ワクチン問題に重点を置いている、という事情もあります。世界の大多数の国々がコロナワクチン接種をやめて久しい中、日本では2023年春には高齢者向けの6回目接種が断行され、秋には全世代向けの追加接種が計画されています (注5)。本稿執筆中には「新型コロナワクチンによる健康被害救済制度の認定件数が、過去およそ45年間の全てのワクチンの被害認定件数の累計を超えた」という報道もありました。荒川央博士の言う「史上最大の薬害スキャンダル」がますます現実味を帯びています (注6)。

拙著では、福島原発事故と今回のワクチン薬害に見出される意外な共通点を指摘しました。皮肉にも、まさに被災地でもある福島県南相馬市で、アルカリス社が、今回の薬害で大きな問題になっているmRNA技術に基づくワクチンの生産工場を、建設しているという事実があります(注7) 。

メディア報道に関して、ロシアがウクライナの領土内で武力行使をして被害をもたらしているという意味では侵略、という認識は間違っていないでしょう。ただしそういった表面上の事実だけを見て終わってしまい、その原因や背景としての米国のウクライナへの執拗な介入政策とロシアとの分断工作を掘り下げない、もしくはそもそも無視する傾向があります。それでは、本当に批判的に考えているとも、本気で平和を追求しているともいえないだろう、というのが私の見方です。つまり、そうしたこれまで優勢だった報道姿勢は、拙著で導入した「半ポスト真実」(一方的報道による弊害)に陥っているのではないか、という側面を指摘したかったのです。

それに対してコロナワクチンの方はより深刻です。厚労省や製薬会社の主張ばかりが主要メディアにより拡散されるのは同様の「半ポスト真実」です。それに加えて、根本的に有効性が低く、「有害事象」ばかり多い未完成な薬物を1億人(=2回以上接種者の数)に接種した結果、既に甚大な被害をもたらしている恐れがあります。

1 闇/絶望の時代の最中で
 本稿ではまず、編集者の方が書いてくれた帯文「不透明かつ不可解なわが国メディアの深い闇に、哲学・思想・文明論の視点で鋭く斬り込んだ、希望の書」に見られる闇と希望をモチーフにして、解説を試みたいと思います。

まず闇ですが、この言葉が何を指しているかは、明らかであるように思われます―闇が明らか、というのは、本来は大変皮肉なことですが。つまり、ウクライナ問題でいえば、ドンバスでの悲惨な内戦の軽視、ロイター通信によるマリウポリでの「人間の盾」疑惑に関わる証言動画削除問題、ウクライナのナショナリスト勢力を巡る偏った報道、“英雄”のようにまつりあげられたゼレンスキー大統領の別の顔、ザポリージャ原発やノルドストリーム爆破を巡る不可解な報道、等です。

コロナ禍・ワクチン問題では、ファイザーワクチン有効率「95%」は100人中95人に有効という意味では全くないこと、厚生労働省によるワクチン接種歴別コロナ陽性者数というデータを巡る疑惑、コロナワクチンの莫大な接種後死亡率、2021~22年に発生した莫大な「超過死亡」を巡る謎、1291種類のファイザーワクチン「有害事象」リスト、イベルメクチンや自然免疫といったワクチン以外のコロナ対策への抑圧もしくは軽視、等が該当します。いずれも重大な疑惑や問題ですが、主要メディアが総じて無視または軽視してきたことで、大多数の人が問題の所在すら知らないまま、偏った方向に流されてしまう、という現状があるように思われます。

 

テレビの闇?
 本書脱稿後も、特に本書で重視してきたワクチン問題について、「闇」を感じさせる問題の発生は止まりませんでした。2023年5月には、我が国を代表するメディアであるNHKが「ニュースウオッチ9」で、コロナワクチン薬害による遺族の方々が、新型コロナ感染症犠牲者の遺族であるかのように演出され報道する、という事件が起こりました。当然ながら遺族の方々は抗議し、既に放送倫理違反の疑いで、BPO案件にもなっています(注8) 。2022年末から23年1月にかけてのコロナワクチン連載で勇名をはせた『週刊新潮』系のウェブメディア『デイリー新潮』の記事からは、NHKの内部事情が読み取れ、これまた絶望を誘うものです(注9) 。NHKは「フェイクバスターズ」と称して、コロナワクチンを巡る根拠のない「誤情報」の論駁に力を入れてきました(注10) 。それに対して、NHKは私が拙著で取り上げてきた専門家らが提示した根拠ある懸念を、おおむね無視してきたと判定せざるをえません。

リスクに関する情報提供が十分になされないまま、いわゆるインフォームドコンセントの権利が蹂躙され、世界有数のコロナワクチン接種率が実現し、莫大な有害事象や接種後死亡が生じるに至ったのは、メディアの責任が大きい、というのが私の見方です。これについては、今日では、新聞やテレビなどの既存メディアは大きな力を持っていないのでは、といった疑問をお寄せいただいたこともあります。けれども、日本新聞協会の2020 年の調査で、「やや信頼できる」または「信頼できる」情報源として新聞が 69.5%、テレビは66.8%と上位に位置し、既存メディアへの信頼が相対的に高いことがわかっています (注11)。もちろん世代によって違いはあり、テレビは見ないし、新聞も読まない人は多くなっています。けれども、ネット上に流れているニュースの多くも、実はテレビや新聞、通信社といった既存メディア由来であることを考慮せねばならないでしょう。日本には、(特に反骨の報道人であるタッカー・カールソン氏が出演していた時の)米国のFOXニュースのように、良くも悪くも主流メディアと全く違う報道をするオルタナティヴ・メディアの力が弱いといえるでしょう。一つ一つの媒体の影響力の低下は明らかです。けれども、ほぼ全ての主要メディアが同じ方向を向き、しかもその方向性が政府の掲げる国策や、専門家の大多数の見解と一致するとき、なお絶大な影響力を持ち得る、と私は見ています。

週刊誌と新聞の闇?
 もう一つ、闇を感じさせる問題として、大衆向け雑誌に過ぎないとみなされているであろう『週刊現代』が、コロナワクチン投入に先立つ2020年から薬害の可能性に警鐘を鳴らすという先駆的な報道をしていたのに、21年の途中で、こうした批判的な報道をやめてしまったことがあります(注12) 。同誌は、既に言及した年末年始の『週刊新潮』のワクチン特集にあたかも呼応するかのように、23年初めにこうした批判的報道を再開した、という事実もあります(注13) 。私に詳細はわかりませんが、メディア業界にはやはり横並び意識のようなものがあり、単独で突出して失敗することを避けたい、といった傾向があるのでしょうか。

もう一つ、私が残念に感じているのは、一部の新聞が行っている「コロナ後遺症」特集で、ワクチン後遺症の可能性への考慮が十分でないことです(注14) 。mRNAワクチンは、新型コロナウイルスが人間の細胞にとりつくために使うスパイクタンパクという物質を抗原として用いているため、コロナ後遺症はワクチン後遺症と多くの共通点があるとされています(注15) 。具体的には、倦怠感、ブレインフォグ、胸の痛み、頭痛、抑うつ、息切れ、無気力等が、両方の後遺症に共通の症状として、対策に取り組む医師によって報告されています(注16) 。そのため、世界有数の人口当たりワクチン接種回数を達成した日本で、ワクチン後遺症の可能性を視野に入れずにコロナ後遺症について語ると、本当はワクチン後遺症であるかもしれない症状を、コロナ後遺症に読み替えてしまう恐れがあります。私はコロナ後遺症の存在を否定していませんし、こういった連載に登場している方々が苦しんでいることに、同情しています。善意で書かれた連載であることも疑いません。けれども、メディア業界人の基本的な知識の不足により、結果的にワクチン禍の隠蔽とコロナへの恐怖の増幅が同時に起こっているとしたら、その善意が闇をもたらしている恐れがある、といわざるをえません。

2 光・希望はどこにあったか

小規模組織や個人の奮闘
 こういった闇や絶望を感じさせる事態が発生した一方で、光もしくは希望を感じさせる出来事も確かにありました。身近なところでは、私のような実績のない著者に、自費出版でない形で本を出させてくれることを決断した出版社があったことです(ただし私は印税を全額放棄しています)。巨大組織である全国放送のテレビ局や主要新聞が、ウクライナ報道やコロナおよびワクチン報道で横並びになりがちだった中、無数に存在する小規模な出版社がことごとく“統制”される、または自主規制をすることはなかなかない、ということでしょう。

小規模組織については、愛知のCBC、関西のサンテレビといった地方テレビ局が、地道なワクチンについての検証報道を続けたことが、特筆に値します。ワクチンについては、小学館発行の『女性セブン』の早くからの奮闘も光りました。女性誌に命に関わる重大な情報が載っているというのは、私にとって盲点となり、当初は見過ごしていました。山口県の地方紙である『長周新聞』はウクライナ問題について、ネット上も含めて、常に痛烈な異論を提起していました。個人レベルでも、寺島隆吉氏主催の「寺島メソッド翻訳NEWS」や、櫻井春彦氏の「櫻井ジャーナル」が、ウクライナ、コロナおよびワクチン問題両方について、大手メディアには載らない貴重な情報を提供してくれました。特に寺島氏の(メディアが)「報道していることよりも、報道しないことの方が重要」という警句は、導きの糸となりました(注17) 。

Trilliana華さんのように、ツイッターのスペース上で、コロナおよびワクチンについて、一般メディアからは事実上締め出されている専門家らを招き、討論会を主催する「ツイッター知識人」と呼ばれる人々まで出てきています。個人が巨大組織を凌ぐ働きをしうるという逆説的事態は、拙著で扱った問題に関する主要メディアの不調(?)とは裏腹に、私に大きな希望を与えてくれました。

ワクチン後遺症対策という希望
 コロナワクチン接種は、私が調べた限り、非常に多くのマイナス効果をもたらしうるものです。けれども接種を受けたら絶望しかないというわけではなく、イベルメクチンや、オートファジー断食、ナットウキナーゼなど、様々な一定の根拠のある後遺症対策に言及したことも、拙著が示唆する希望かもしれません。拙著刊行後には、水素療法が一部のワクチン後遺症にも有効である、と報告する宮川路子・法政大学教授の情報発信にも出会いました(注18) 。高橋徳医師が作用機序を解明しているように、ワクチン後遺症の原因の一つはミトコンドリアの障害による活性酸素発生とされていますので、理論上は活性酸素を除去する水素が有効、といった理屈は理解できます(注19) 。こういった具体的対策が存在し、既に実践している専門家がいることは希望です。けれども、政府や主要メディアの情報発信に見られるように、短期的な副反応と区別されるワクチン後遺症の深刻さを積極的に認めないようでは、こういった有益な情報を伝える動機すらないことになります。ワクチン後遺症そのものを否定する医師も多かった中、積極的に治療や周知に取り組んだ全国有志医師の会や、支援団体である繋ぐ会の活動はなおさら輝かしく見えました。

災いと危機の中にこそ希望は育つのか
 希望という言葉で連想が働くのは、本書執筆中の2022年秋に放送されて好評を博した連続テレビドラマ『エルピス -希望、あるいは災い-』です。テレビ局社員らが、自分達のかつての冤罪報道をただそうとして奔走、苦闘する姿が印象的でした。冤罪報道が実際にただされたことは、これまでもありました。しかし、日本では1億人(=2回以上接種者の数)が潜在的に被害者となった今回の薬害に関する報道が根本的にただされ、自浄作用が発揮される時は、果たして来るのでしょうか。主要メディアに再生に向けた展望が見えてくるかどうか、今後とも注視していくつもりです(注20) 。

また、拙著でも度々引用しましたが、科学技術の本質について、Ge-stell=総かり立て体制=巨大収奪機構という概念を用いて考え抜いたマルティン・ハイデガーが愛した詩句にあるように、本当に「危機のあるところ、また救いとなるものもまた育つ」ものなのかどうか(注21) 。核戦争と原発事故や、巨大薬禍の発生が強く懸念される時代に生きる私達こそ、問い続けねばならないでしょう。

※本稿の原稿への貴重なご意見をいただいた鬼頭孝佳さんに感謝します。本稿へのご感想、ご質問があれば、以下のメールアドレスにお寄せください。
elpis_eleutheria@yahoo.co.jp

* * *

(注1)鬼頭孝佳「【書評】嶋崎史崇著『ウクライナ・コロナワクチン報道にみるメディア危機』」、2023年7月4日。https://isfweb.org/post-23441/
嶋崎史崇「思想としてのコロナワクチン禍試論(1)―「半ポスト真実」とメディア批評の視点から」、2023年5月6日。https://isfweb.org/post-20594/

(注2)https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784780722420

(注3)https://researchmap.jp/fshimazaki/published_works

(注4)ISFの主要執筆者である塩原俊彦氏が、著書『復讐としてのウクライナ戦争』の中で、まさに「戦争の政治哲学」を展開していますので、ご参照ください。
嶋崎史崇「(書評)塩原俊彦著『復讐としてのウクライナ戦争:戦争の政治哲学―それぞれの正義と復讐・報復・制裁―』(社会評論社、2022年11月)―現状分析と思想史的考察を繋ぐ壮大な試み―」、2023年3月1日。https://isfweb.org/post-12119/
ISFに転載していただいた、オリヴァー・ストーン氏の『ウクライナ・オン・ファイヤー』に関する評論には、哲学的問題意識をわずかでも盛り込むよう努めました。
嶋崎史崇「評論 映画に学ぶウクライナ侵攻の前史―特に『ウクライナ・オン・ファイヤー』と『リヴィーリング・ウクライナ』を巡って(1)」、2023年5月11日。
https://isfweb.org/post-20024/

(注5)本稿執筆中には、日本医師会の常任理事による「高齢者や基礎疾患のある人以外に積極的に接種を呼びかける必要はない」という方針転換が報道されました。根本的な過ちを認めず、“フェードアウト”または“逃げ切り”を図っているようにも、見えてしまいます。
NHK「“すべての人への積極的接種呼びかけは不要”釜萢常任理事」、2023年7月26日。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230726/k10014143221000.html

(注6)サンテレビ「新型コロナワクチン健康被害 過去45年間全てのワクチン被害認定件数を超える」、2023年8月1日。「新型コロナワクチン接種開始の2021年2月17日以降、国の予防接種法に基づく予防接種健康被害救済制度では、これまでに8388件の申請があり、3586件が認定。このうち死亡一時金や葬祭料など死亡例の認定は147件に上ります。健康被害救済制度では、1977年2月から2021年末までのおよそ45年間の累計でMMRやBCG、日本脳炎ワクチンなど、新型コロナワクチンを除いて3522件の健康被害が認定されています」。しかもコロナワクチンについては、4176件が未審議であり、今後さらに被害が増え続ける恐れもあります。

リンクはこちら 
荒川氏の発言は、同氏の以下の著書を参照。『コロナワクチンが危険な理由 免疫学者の警告』、花伝社、2022年、226頁。

(注7)アクセリード社「アクセリード設立の合弁会社アルカリスがmRNA医薬品製造工場を福島県南相馬市に建設することを決定」、2021年5月27日。この工場は23年中に稼働するとのことです。https://www.axcelead-hd.com/485/

(注8)NHK「5月放送ニュースウオッチ9 取材受けた遺族などBPOに申し立て」、
2023年7月5日。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230705/k10014119821000.html

(注9)デイリー新潮「NHK元ディレクターが『ニュースウォッチ9』“捏造報道”を検証 “取材の素人”が企画、番組責任者は『栄転』していた」、2023年6月27日。
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/06270602/?all=1
なおこうした不祥事があったからか、NHKは「新型コロナワクチン後遺症患者の会」による記者会見をおおむね正確に伝えました。「コロナワクチン接種後の健康被害訴える団体 “救済を迅速に”」、2023年7月25日。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230725/k10014140901000.html

(注10)「新型コロナワクチンと誤情報」、2021年8月10日放送。
https://www.nhk.jp/p/ts/XKNJM21974/episode/te/MVRWG6P5Z8/
「新型コロナ “情報爆発”に立ち向かう」、2020年5月5日放送。
https://www.nhk.jp/p/ts/XKNJM21974/episode/te/M95J2YN38R/

(注11)「新型コロナウイルスとメディア接触・信頼度調査」、2020年8月6日。 https://www.pressnet.or.jp/adarc/data/audience/files/COVID_19.pdf

(注12)『週刊現代』、講談社、「ワクチン接種で重大薬害 1976年のアメリカで起きたこと 必読 医学は間違える、国も間違える コロナのワクチンは大丈夫か」、2020年7月4・11日付、56-59頁。同「コロナ以上にリスクのある『人体実験』コロナワクチンを娘や息子に打たせてはいけない」、2020年10月24・31日、50-53頁。同「このあと必ず大問題になる コロナ後遺症か、ワクチン後遺症か」、2020年12月12・19日号、52-55頁。『週刊現代』の転向については、寺島隆吉氏も一早く指摘していました。『百々峰だより』、「海外からの朗報、続々――WHOが「無症状者へのPCR検査への検査を止める」よう指示、その他 コロナウイルス(2021/07/06)」
http://tacktaka.blog.fc2.com/blog-entry-453.html

(注13)『週刊現代』、「遺族が明かす悲劇の証言集『娘はコロナワクチンで血を噴いて死んだ』、2023年1月28日。同「現役医師と看護師が警告する『ワクチン死』の凄絶な現場『異常な血栓』『溶けた心臓』『間質性肺炎』」、2023年2月4日。

(注14)例えば中日新聞「新型コロナ流行の実像 第2部 後遺症」、2023年6月9~11日。

(注15)免疫学者の荒川央博士は、専門論文に言及しつつ、「ウイルスが犯人だと思っていたら、実はワクチンにも使われるスパイクタンパクが犯人だったということです」「ウイルスに感染するのが怖いので、ウイルスの遺伝子を体にいれ、ウイルスの毒性タンパクを自分の体内で量産させてみよう! さあどうなるか?」という実験が行われている、と解説しています。『コロナワクチンが危険な理由 免疫学者の警告』、花伝社、2022年、112-113頁。

(注16)堀田修医師「新型コロナワクチン 後遺症 症状は 対処法は」、『赤旗』、2023年2月17日。コロナ後遺症とワクチン後遺症には、こうした共通の症状が認められる一方、味覚・嗅覚障害はコロナ後遺症特有、自己免疫疾患や皮膚症状はワクチン後遺症特有、とこの記事では解説されています。この記事は両方の後遺症の比較として、大変参考になります。しかしこの記事で、記者がコロナワクチンは「まれに重篤な副反応を起こすリスクもあります」という認識を示していることについては、違和感があります。他のワクチンと比較して本当に「まれ」なのかは、拙著で取り上げた実例に鑑み、疑う余地が大いにあると私は考えています。

(注17)寺島隆吉『百々峰だより』:「進行する二つの『民族浄化』―イスラエルとウクライナで、しかもアメリカの支援で」、2014年7月17日。
http://tacktaka.blog.fc2.com/blog-entry-190.html

(注18)宮川路子「こころと身体の栄養療法」、「ワクチン接種と 五十肩COVID-19のワクチンについて」、2023年2月12日。https://eiyouryohou.com/?p=3565
宮川教授の一般向けの著書としては、次のものが挙げられます。『人生100年の健康づくりに医師がすすめる最強の水素術』、サンライスパブリッシング、2023年。

(注19)高橋徳「発生機序から考察するワクチン後遺症の治療方針」、2023年4月8日。
https://www.clinic-toku.com/archives/4327
なお高橋医師も水素療法をワクチン後遺症対策に用いています。
https://www.clinic-toku.com/content

(注20)主要メディアの一角である毎日新聞社傘下の週刊誌『サンデー毎日』が、2023年5~6月に4回連続で行ったワクチン後遺症特集「緊急提言 接種後死亡『2000人超』をどう考えるか」は、他の週刊誌に比べても、大変水準の高いものです。この問題に関する“常連”ともいえる有識者である小島勢二氏や、福島雅典氏、鳥集徹氏の他、私が重視している荒川央氏や、本稿の(下)でも言及する『ワクチンの境界』の著者である國部克彦氏にまで取材する姿勢は、大変意欲的です。けれども残念なのは、これまでのこの問題に関する消極的な報道姿勢に関する反省と謝罪が、あまり読み取れないことです。『サンデー毎日』の母体であるといえる『毎日新聞』への本格的波及が、本稿執筆中の2023年7月末~8月初め時点では、ほとんど見られないのも遺憾です。余談ですが、この連載に対して「遺伝子ワクチンとは知らなかった」「接種による死亡や後遺症がこれほど多いとは」という感想が読者から多く寄せられたという報告(6月25日付号の第4弾参照)は、主要メディアが持つ強い影響力の証しではないでしょうか。

(注21)フリートリヒ・ヘルダーリンの詩句に由来する言葉です。マルティン・ハイデガー『技術とは何だろうか 三つの講演』森一郎編訳、講談社、2019年、136頁。

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嶋崎史崇 嶋崎史崇

しまざき・ふみたか 1984年生まれ。MLA+研究所研究員。東京大学文学部卒、同大学院人文社会系研究科修士課程(哲学専門分野)修了。ISF独立言論フォーラム会員。著書に『ウクライナ・ コロナワクチン報道にみるメディア危機』(本の泉社、2023年6月)。記事内容は全て私個人の見解。主な論文は、以下を参照。https://researchmap.jp/fshimazaki 記事へのご意見、ご感想は、以下までお寄せください。 mla-fshimazaki@alumni.u-tokyo.ac.jp

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