【連載】安斎育郎のウクライナ情報

5月6日のウクライナ情報

安斎育郎

みなさん、おはようございます。

昨日はウクライナ情報の整理、郵便局通い、パッチワークキルト展のパネルづくり、伝言館のミュージアムグッズの制作に勤しみました。、6月の平和学会のあるセッションでコメンテータを仰せつかっているのですが、ウクライナ戦争の性格をめぐっては報告者と見解が異なるので、まずは『ウクライナ戦争論』をお送りして検討しておいてもらうことにしました。

さて、今日のウクライナじょうほうですが、❶ 兵力が不足すれば欧州軍に派兵を要請=ウクライナ議員(2024年5月5日)、❷ ドイツが直面する資本流出は「前代未聞の規模」(Sputnik, 2024年5月5日)、❸特別軍事作戦 4月28日~5月4日の概要 露国防省(2024年5月4日)、❹アメリカの将軍が、プーチンを世界で最も経験豊富な政治家だと評した(2024年5月4日)、❺ウクライナの火力発電能力9割喪失 エネルギー相、日本の協力に期待(2024年5月4日)、❻退役軍人が軍務のために召還されると主張する奇妙なビデオが公開されており、中には彼が11年間も戦線を離れていたとさえ述べている(2024年5月4日)、❼トランプ氏がウクライナ紛争和平案を構築(2024年5月5日)、❽ロシア軍第1軍団第132ゴルロフカ旅団「雪崩大隊」が、占領したアルハンゲリスコエにロシア国旗を掲げました(2024年5月5日)、❾イタリア国防省長官は、ウクライナへの西側軍派遣の可能性に関するマクロン大統領の発言が緊張を高めていると述べた(2024年5月5日)、❿グルジア首相は「革命の試み」を煽っていると米国を非難(LAURA KELLY、2024年3月5日)、⓫クピャンスク方面コトリャロフカより、集落解放の報告(原伸一、2024年5月4日)、⓬リトアニア大統領候補エドゥアルダス・ヴァイトクス、クリミアがロシアのものであることについて(2024年5月5日)、⓭弾薬不足よりも汚職がウクライナの後退を早めた(Sputnik, 2024年5月5日)、⓮ウクライナ国防省情報総局副局長談(2024年5月5日)、⓯EUトップ外交官の告白(2024年5月4日)、です。

繰り返し言いますが、ウクライナ戦争を画策したのはアメリカで、50億ドルを投じたユーロ・マイダン・クーデターでウクライナを傀儡化し、極右民族主義者の民兵組織を国軍に遍有してドンバスの人々に民族浄化的軍事弾圧を加え、ジェノサイドまがいの暴虐を加えたのはネオナチに汚染されたウクライナ政権だったことを決して忘れてはなりません。そして、開戦後、西欧社会が「ロシアのせいにしよう大作戦」でフェーク・ニュースを垂れ流し、大ウソつきとなって世界の人々を洗脳してきたことも決して忘れてはなりません。この戦争は、ウクライナのNATO加盟をテコにロシアを戦争に引きずり込んで疲弊させ、NATO諸国を中心として対ロ経済制裁に巻き込んで、ロシアからのエネルギー資源の輸入を制限し、返し技でアメリカのLNG依存に切り替えさせることによって、アメリカの軍需作業とエネルギー産業に巨億の富をもたらしてアメリカ独り勝ち体制をつくるための戦争で、戦争を誘発したのも、和平を阻み続けたのも、戦争継続の道を突き進み続けているのも、みなアメリカです。こうした中にあってウクライナは自国政権の誤謬を棚上げし、汚職・麻薬・臓器売買・人身売買・ロシア語話者への攻撃などに塗れながら、ウクライナの青年や病者や女性までも強制動員して戦場に送り込み、和平への道を自ら閉ざして展望のない戦争を続けています。これでもなぜ日本の世論の多くは「反ロシア、ウクライナ支援」の道を歩み続けるのでしょうか?マスコミ、政党や運動団体指導部、知識人の責任は重いと思っています。

さあ、今日も頑張るのだ!皆さんもお元気で‼

あんざい

5月6日ウクライナ情報の拡大とダウンロードはこちら

 

※ウクライナ問題関連の注目サイトのご紹介です。
https://isfweb.org/recommended/page-4879/

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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