【連載】社会学作家・秋嶋亮の「リアリティ・オブ・ジャパン」

秋嶋亮(社会学作家)連載ブログ/5:ダボスアジェンダとは何か

秋嶋亮

立憲民主党がNTT法改正で自民党に協力したことには、さすがに支持者も驚きを隠せないようだ。

これは日本最大の通信インフラを外資に売り飛ばすド級の売国法案であり、本来であれば徹底的に批判する立場の最大野党が真逆に加担したという欺瞞である。つまりこれは与野党ズブズブの証明なのだが、もはや彼らはそれ憚ろうともしないのだ。

もっとも立民はコロナワクチンの接種や、軍需産業の国有化や、汚染水の放出などで自民党と一致協力しているのだが、未だ支持者は与野党の相互浸透が理解できないのだ。つまり「立民は国民の側に立つ野党である」という現実から切り離された観念に固着しているのだ。

はっきり言うが、立民は「支持者は矛盾を考える程度の知性もない馬鹿だ」と舐めてかかっている。要するに、NTT法改正で自公と共謀しても、支持者はこれが何を意味するかも分からず、従来通りに支持を得られると高を括っているわけだ。 つまりこれは支持者の「非意識的過程(物事の状態や関係がどのような過程で何を目的に進んでいるか理解できないこと)」に付け込んだ党略なのである。

現に党首を始め所属議員らも、なぜこの売国法を自民党と共構築したのか、説明責任も応答責任も果たしておらず、自公と瓜二つのエクリチュール(態度戦略)を貫いているではないか。 やはりこの国の体制は、与野党の国会対策委員の密室談義によって法案の成立を図る「国対政治」なのだ。

この場で国会対策費という莫大なキャッシュが飛び交うことは村山政権時代に暴露されており、「利害関係の相互作用で規範が作られる」という定理の通り、これは疑いようのない日本の政治の正式なのである。

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秋嶋亮 秋嶋亮

☆秋嶋亮(あきしまりょう:響堂雪乃より改名) 全国紙系媒体の編集長を退任し社会学作家に転向。ブログ・マガジン「独りファシズム Ver.0.3」http://alisonn.blog106.fc2.com/ を主宰し、グローバリゼーションをテーマに精力的な情報発信を続けている。主著として『独りファシズム―つまり生命は資本に翻弄され続けるのか?―』(ヒカルランド)、『略奪者のロジック―支配を構造化する210の言葉たち―』(三五館)、『終末社会学用語辞典』(共著、白馬社)、『植民地化する日本、帝国化する世界』(共著、ヒカルランド)、『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ―15歳から始める生き残るための社会学』(白馬社)、『放射能が降る都市で叛逆もせず眠り続けるのか』(共著、白馬社)、『北朝鮮のミサイルはなぜ日本に落ちないのか―国民は両建構造(ヤラセ)に騙されている―』(白馬社)『続・ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ―16歳から始める思考者になるための社会学』(白馬社)、『略奪者のロジック 超集編―ディストピア化する日本を究明する201の言葉たち―』(白馬社)、『ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへOUTBREAK―17歳から始める反抗者になるための社会学』(白馬社)、『無思考国家―だからニホンは滅び行く国になった―』(白馬社)、などがある。

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