【連載】コロナ・ワクチン問題を考える(小川みさ子)
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第3回 鹿児島市議会での新型コロナウイルスワクチン接種事業についての質問(2022年6月24日)

小川みさ子

私は市民のかけがえのない命を大切にする無所属の立場から、今議会に上程されました第19号議案、令和4年度 鹿児島市一般会計補正予算第3号の新型コロナウイルスワクチン接種事業について、反対する立場から討論いたします。

これまでの議会で新型コロナウイルスワクチンに関する質問を10回ほど重ねて参りましたが、遂に4回目の接種実施のために、10億6161万2000円の増額補正予算案が提案され、うち医療機関等への接種委託料が5億8008万2000とのこと。対象は60歳以上で約19万8000人、及び18~60歳未満の基礎疾患を有する者など約2万4000人ですが、果たして4回目の接種が必要なのでしょうか。

A photo of an envelope informing you of the new coronavirus vaccination. Information on mass inoculation.

 

今議会で全国のワクチン接種後の副反応疑いの報告件数は5月15日現在で3万3787件、本市の報告件数は244件と明らかになりました。全国の重篤者数は7287件、死亡者数は1726件。また、県の死亡者数は新聞報道によれば、県内で新型コロナウイルスワクチン接種後、医療機関が「副反応疑い」として国に報告した524件中、死亡事例が6月6日時点で21件あったことが、6月14日に明らかになっています。

また、国に対する医師の報告ではなく、市民自らのワクチン接種後の副反応相談は5月末までで669件、予防接種健康被害救済制度による本市から国への進達件数は13件で認定されたのが3件ということが分かりました。令和元年インフルエンザ大流行の時でさえ、全国でのワクチン接種後の重篤者数は96人、死亡者数は6人だったことも記憶に新しいところです。

鹿児島市から市民に届いた新型コロナウイルスワクチン予防接種についてのファイザー社製の説明書には、現時点で感染予防効果は明らかになっていない、ワクチン接種にかかわらず適切な感染防止策を行う必要があると記されていますが、これで説明責任が十分果たせているでしょうか。

患者の知る権利、自己決定権、自律の原則を尊重する行為であることを根底に、ワクチン接種対象者に対するインフォームド・コンセントについて、ワクチン接種後も感染対策が必要であることについては、パンフレット等により周知を図っているというのが当局の見解で、感染予防効果は保証されないということです。

では、リスクはどうなのか、ファイザー社の新型コロナウイルスワクチン有害事象は1291種もあることが明らかになっています。それは、21年4月ワクチン接種が本格化しはじめた頃、アメリカの裁判所で米国食品医薬品局(FDA)の所有するファイザー社のワクチン治験データの公開命令が出されたのです。

厚生労働省のホームページには、新型コロナウイルスの発症を予防しますと記されています。

ファイザー社のワクチンでは約95%の発症予防効果が確認とありますが、実は、当局も答弁されてご承知のように、この数字はファイザー社が第3相臨床試験を4万3448人に行った結果、ワクチンを受けなかった2万人中162人、受けた2万人中8人が発症、2万人中ワクチン接種により抑制されたのは、162人引く8人で154人、相対有効率が154割る162の約95%ということなのです。

ワクチンを受けていなくても2万人中1万9838人は発症しておらず、いずれも発症のリスクは1%もない、臨床試験でプラセボ(偽薬)を与えて、ワクチンを受けていない人も受けた人も99%以上の人が発症していないということです。

副反応というリスクを覚悟の上ワクチンを打つのか、有効性とリスクをしっかりと見極め判断できる情報を市民に届けるべきだと考えます。

A vial of SARS-CoV2 COVID-19 vaccine in a medical research and development laboratory. Science 3D illustration.

 

そんな中、この6月には重大な国の過ちが表面化し、6月14日、後藤茂之厚労大臣が陳謝しました。

「ワクチン接種歴不明」の人を「未接種」として計上して、未接種者は感染者が多いというデータを国民に公表していた問題です。接種日を忘れたりして記入していない人を全て、未接種者に加算して、ワクチンを接種しないと、こんなに感染しますよと、ワクチン効果をアピールしていた問題につき、5月11日公式にデータを修正して公表するようになりました。

そのことでむしろ、2回目接種の方が多く感染しているというのが新たな厚労省のデータで分かりました。

因みに、イギリス保健安全保障庁と、カナダ政府の報告で、ワクチンは打てば打つほど感染するともあります。ワクチン未接種者より2回接種の方が、PCR陽性率が高いことが判明したわけですから、ここは、後藤厚労大臣の陳謝を受け、各自治体でのワクチン接種執行は見合わせるなり検討する時かと思います。

「ワクチンは有効」という、厚労省の間違ったデータにより、ワクチン効果を信頼し、感染症専門医さえ、ワクチンの未接種者より2回接種者が感染頻度が低いとし、接種事業が勧められてきました。お医者さんも仰るし、ワクチン効果を信じて接種してきた人への健康と命に対する責任が問われるゆゆしき事態ではないですか。

国内死亡数の急増が、今年1~3月は、厚労省によれば、コロナ陽性死亡者は9704人、5月24日に公表された人口動態統計速報では、同期間の死亡者数は、対前年比に3万8630人増加しているという現実、新型コロナ感染死の4倍もの死亡者数が増えているというのは、何を物語っているのでしょうか。

治験さえ終了していない、人類初の遺伝子ワクチンを、菅義偉前総理の「ワクチン接種1日100万回」実現の声のもと、今日まで、すすめられてしまった新型コロナウイルスワクチン接種事業は、鹿児島市では5歳からの小児へのワクチン接種率は20%で少ないと喜んでいる場合じゃありません。

いずれ小児や子どもたちにもと、考えておられるのでしょう、このような事実が判明しても、下鶴隆央市長はワクチン接種の加速化に全力で取り組む!と仰るのでしょうか。自己判断するためのリスク情報の提供も不充分な中、4回目接種も積極的に推奨していくと言うのは無謀としか言えません。

この期に及んで立ち止まることもなく、4回目ワクチン接種を推奨される根拠が何一つ見当たりません。

従って、当議案には賛成できません。以上、反対する主な理由を申し上げ、私の反対討論を終わります。

 

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小川みさ子 小川みさ子

1952年鹿児島市平川町生まれ。たぱこ屋の長女で看板娘。教師であった父の転勤にともない、清水小(現在国分北小)、国分中、帖佐中、加治木高校、鹿児島純心女子短期大学を経て社会人となる。学生時代から市役所、県庁、電話局、郵便局、書店、文房具店、マーケツト等数多くのアルバイトを経験し、鹿児島大学生化学教室に勤務する。障がい者介護ボランティアに関わり、学生結婚後、子育てと同時に有機無農薬農産物の提携運動、石けん派生協〈グリーンコープかごしま〉の活動、反原発運動に長年関わり、教育、福祉、環境、人権、平和をテーマに世界12か国を飛ぴ回る。離婚を経て、現在は子ども1人との母子家庭。女性政策研究会、民衆の闘いを写真に残す会、日本婦人会議、共生ネツトTekuTekuなど多くの女性間題研究グループに属す。フエミニズム思想の持ち主でもある。ドキュメント映画制作、著書多数。1996年市民参加のまちをつくるため鹿児島市議に立候補、当選をはたす。「税金の無駄遺い」をなくすため現在も奪闘中。

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