【連載】週刊 鳥越俊太郎のイチオシ速報!!

第3回 時来る!!!やはり「国葬」は反対だな!/今こそ国民が声を上げる時だ!SNSで、職場で、町で、商店街で!国会前で!「絶対反対の声を」

鳥越俊太郎

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週刊 鳥越俊太郎のイチオシ速報!!
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反対の理由:国葬に値する政治家ではない!
国民の過半数が反対している!
国民の税金を無駄に使うな!

岸田さんは軽く考えていたな。安倍元総理の国葬は国民がもっとすんなりと受け入れてくれて国民がこぞって見送ってくれる、そんな

国民の日になると思っていたんだろうな。

しかし、2年前の春、安倍総理の肝煎りで黒川弘務東京高検検事長を検事総長に配転させようと言う目論見があった。

これは安倍人事ということで元々反対があった。

そこに賭け麻雀の疑いが浮上し、この問題は確か歌手、俳優の小泉今日子さんらもSNSで反対の声をあげ、国民の大反対の前でこの目論みは潰れた。

そういうこともある。

権力者の言うがままになってしまう国民ではもうないのだ。

先ず安倍晋三元総理ってどんな人、どんな政治家なんだろう??

選挙演説中に銃撃されて死亡したので、一部メディアは「政治テロの犠牲者」「民主主義の危機」などを口走ったが、次第に明るみに出てきたことは、政治的な背景を持つ所謂政治テロでは全くなかった。

韓国に本拠を持つ宗教教団への献金で家族を崩壊させられてしまった男の全く私的な憤りの爆発であった。

霊感商法の酷さについては、私自身テレビで「ザ・スクープ」で特集を組んだことがあり、よく分かる。この宗教を纏う統一教会は基本的には反共、勝共を掲げ、日本から金を吸い上げ韓国に集める構造になっており、この集金プロセスでは多くの日本人の家庭を崩壊させてきた。今回の銃撃事件の背景にはまさにこの家庭崩壊の悲劇が存在した。

今テレビや新聞が騒いでいる自民党政治家と統一教会の関係、密接性は世界、特にアジアの政治情勢を熟知していれば、まあそこまで驚く程のことではないのだ。

1917年にその後の世界の歴史を揺るがすことになるロシア革命が起きた。これはすでに欧米でスタートしていた経済的には資本主義、

社会、政治的には複数の価値を認める先進国の民主主義の基本を否定する新たな実験の始まりであった。戦後は東欧の国がロシア革命を成功、軌道に乗せたソヴィエト社会主義共和国連邦(ソ連)の袖の下に入り、共産主義、または社会主義という価値観を世界中に発信してきた。

確かにアジア、アフリカ、中南米(ラテンアメリカ)などに広がる、多くの被植民地国は自らの独立にあたって、この社会主義、共産主義という価値観に縋り、現実に多くの国が独立にあたりソ連の物質的、精神的両面の援助を受けていたのは歴史的な事実だろう。

こうした世界的な規模で戦後巻き起こってきた価値観の転換に恐怖を覚え、自らの国民の命をも代償にして戦ってきたのがアメリカである。

その代表例が朝鮮戦争やベトナム戦争だろう。

次に起きたのはかつての共産主義ではなく、物質文明を否定するイスラム原理主義からのテロ攻勢だった、これはいまの話。統一教会が生まれたのは共産主義の嵐がアジア、アフリカ、ラテンアメリカで猛威を奮っていた頃。

韓国の一人の男(文鮮明)がアジアで共産主義という価値観の前にずるずると押されいく資本主義国のために「勝共連合」という旗を

掲げた。一方で日本人はサタンである。いい人生を送るには何千万円の壺や印鑑などを真面目に購入させた。文鮮明はなかなか先が見えた男だ。日本の自民党の政治家たちも同じ敵と戦ってくれる、選挙戦も戦って

くれるありがたい存在だっただろう。

いまマスコミの前で旧統一教会と関係のあった政治家は小さくなっているが、小さくなる必要はないと思う。堂々としていいんだと思う。

しかし、彼らが堂々と出来ないのは統一教会の ”日本人喰い”の側面があったからだ。

その側面で、今回はまさに事件が起きたのである。

銃撃事件はまさにそうした統一教会の2面性が見てとれる。

事件はこうした長い長いロシア革命からの尻尾が世界中に撒き散らした一粒の種のようなものである。

かつては「米ソ対立」なんて言われたが、ゴルバチョフがソ連を解体した後のロシアの人口は1億4400万人。日本1億2500万人。アメリカ3億2900万人、ここらあたりが世界の人口中規模国となった。

今や人口と経済で世界を引っ張るのは14億の中国。12億5800万人のインド。この国あたりがが政治的にも軍事的にも世界を引っ張って行くだろう。

さて、こうしたロシア革命に端を発した歴史のうねりの中で祖父岸信介が文鮮明と手を組んで「勝共連合」の旗を掲げた。これが統一教会と自民党政治家との仲の良さの原因だが、「霊感商法」に手を焼く弁護士たちは最近、あることに注目していたという。

昨年9月17日付けで全国霊感商法対策弁護士連絡会の名前で一通の公開抗議文が発出されている。

宛先は:「衆議院議員 安倍晋三先生へ」
(文書は参考までに以下に提示する)

https://www.stopreikan.com/kogi_moshiire/shiryo_20210917.htm

安倍晋三は祖父岸信介と文鮮明が契りを交わした「勝共」の志は現代も孫の安倍晋三君に伝わっていたのである。

しかし、安倍君の罪は何も統一教会と繋がっていたことではない。

反共の闘士、安倍晋三。そこまでなら歴史的に許容されるだろう。

問題は彼が憲法改正を目論み、集団的自衛権を認め、敵基地攻撃能力とか核保有論をちらつかせるなど、戦後77年の安寧に穴を開けようとしていた危険人物であったこと。そういう人物の国民的な葬礼「国葬」などは近現代史を知る人間として絶対に許してはならない人物なのだ。

みなさん、すぐに電話でもいいし SNSを駆使してもいい「国葬反対」を友人知人に広げましょう、お願いします。

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鳥越俊太郎 鳥越俊太郎

1940年3月13日生まれ。福岡県出身。京都大学卒業後、毎日新聞社に入社。大阪本社社会部、東京本社社会部、テヘラン特派員、『サンデー毎日』編集長を経て、同社を退職。1989年より活動の場をテレビに移し、「ザ・スクープ」キャスターやコメンテーターとして活躍。山あり谷ありの取材生活を経て辿りついた肩書は“ニュースの職人”。2005年、大腸がん4期発覚。その後も肺や肝臓への転移が見つかり、4度の手術を受ける。以来、がん患者やその家族を対象とした講演活動を積極的に行っている。2010年よりスポーツジムにも通うなど、新境地を開拓中。

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