【連載】新型コロナ騒動を検証する〜その存在証明から目的まで〜(高橋清隆)

「ピーチ航空」降機事件の元被告、奥野さんに聞く

高橋清隆

釧路発大阪(関西)行きの飛行機内でマスク着用を拒否したところ、客室乗務員への傷害や威力業務妨害などの罪に問われ2022年12月14日、大阪地裁で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けた元明治学院大学講師の奥野淳也さん(36)に事件の真相について話を聞いた。インタビュー動画全編とともに、その概要を下に掲げる。

Chiba, Japan – May 18, 2019:Peach Airbus A320-200 (JA810P) passenger plane.

 

・20年9月7日、新潟空港で降ろされた際は、乗務員に対して威圧的な言動があったとされた。ところが、21年1月に逮捕されたときは傷害罪になっていた。これは不可解。マスク着用をめぐる問題が、安全阻害行為の問題にすり替わった。暴力は振るっていない。証拠は乗務員の証言と「全治2週間の捻挫」の診断書だったが、裁判所は証拠能力を認めなかった。

・21年4月、千葉県館山市内の食堂で暴力を振るった事実はない。警察官が「殴られた」と主張しているが、診断書はない。証拠は写真のみで、あざも出血もない。店員にマスク着用をめぐり問答していたら、他の客が絡んできて、店の外に引きずり出された。路上で殴り倒され、集団リンチを受けていると、警察が来た。私は骨折したが、「マスクをしないで食事している方が悪い」と言われ、相手側は不問に付された。

・最終意見陳述でルビンの壺を掲げたのは、人は先入観で判断することを示したかったから。20年を境に、無マスク=素顔の人は思いやりのない人、悪い人と認識されるようになった。

・「健康上」だろうと「憲法上」だろうと、マスク着用有無の自由があるべき。「ちょっとくらい我慢しないのはおかしい」という人がいるが、人間の尊厳に関わること。最初はマスクから始まり、PCR陰性証明、ワクチンと、人間の身体を社会的に管理する動きが強まってきた。自由の空気は一挙にではなく、少しずつ侵され、気付いたときには窒息している。

・裁判官は、検察よりも、感情で動く大衆に忖度している。

・「航空機に乗り組んでその職務を行う者の職務の執行を妨げる行為」があったとして航空法第73条の4第5項に基づく命令書が出された。客室との意思疎通がなく、機長(外国人)が緊急着陸してしまったので降ろされたのが真相。それを正当化するため、航空会社側が暴力をでっち上げた。

・判決文は「緊急着陸の高度の必要性まであったとまでは言えないが、乗客の行為と緊急着陸との間に因果関係があるという限度において、威力業務妨害を成立させる」というおかしなもの。必要性が必ずしも認められない緊急着陸を機長の判断でしておきながら、乗客に刑事責任を発生させていいのか。

(22年12月16日、大阪市内で高橋清隆が聞く)

 

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高橋清隆 高橋清隆

反ジャーナリスト。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。元ローカル新聞記者。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&K プレス)、『山本太郎がほえる~野良犬の闘いが始まった』(Amazon O.D.)など。翻訳にデーヴィッド・アイク『答え』第1巻[コロナ詐欺編](ヒカルランド)。2022年3月、メディア廃棄運動を開始。 ブログ『高橋清隆の文書館』http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/

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