【連載】週刊 鳥越俊太郎のイチオシ速報!!

第27回 あな嬉しや!3月13日は83回目の誕生日/3日前に見た、あれは何だ??WBCの始球式に出てきた人は??

鳥越俊太郎

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週刊 鳥越俊太郎のイチオシ速報!!
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元の映像を先ず見てもらおうか!
https://news.yahoo.co.jp/articles/b524af9227d2b6ba38fc54d056d8fe6453d43381

ここに挙げた写真は共同通信のものだ。

私も見ていたので情景はよくわかる。

岸田総理が日本─韓国戦の前に姿を表しあれぇ?と疑問を持った。総理ならWBCが始まる第一戦ならまだ解る。まして第一戦の相手は中国。中国なら総理大臣が始球式に出てもいい。

しかし、なぜか第二戦の韓国戦の始球式に出た。

その意味は?

開成高校の卒業は彼の売りだ。

始球式にそもそも出る必要があるのか?開成高校で野球やっていたからさしずめちゃんとした直球を投げるかと思いきや。

それはそれは・・・何とも言えぬ投球だった。おそらく開成高校で野球部にいたというのは嘘か、名前だけの部員だったのか。ピッチャーから捕手にちゃんとボールが届かなかった点でアウトだが、いや本当のことを言うと栗山監督がやっとこさ取ってはいたんだけどさ。

私が目撃した投球シーンは何とも哀れな投げ方だった。日刊ゲンダイの見出しの中にはそこを突いたものがあった。

「開成野球部なのに・・・・岸田首相WBC始球式ヘタレ投げで大荒れ!栗山監督にサインまで貰う」と、書かれた。本当に素人が投げる仕草、ボールを突き出すような投げ方をしていたので、そこをヘタレ投げと日刊ゲンダイには描写されたのだろうな。

ボールを投げたことのある人なら解ると思うはずだが、ボールは指で挟んで手首と肩の反動で投げるはずだ。

しかし、岸田首相の投げ方は砲丸投げのように、ボールを投げるのではなく、突き出していたな。これじゃ開成高校の野球部で野球をまともにやっていたのだというのは、とんでもない嘘であることが、この一投でバレた!!!

この総理大臣は自分がやれないことでも平気な顔をしてやる人なんだ。

その最初が国民の反対を押し切って敢行した安倍総理の「国葬」、原発の再稼働、新設などもある。国民の声を無視した。

最大なものは日本国憲法を平気で踏み躙る「敵基地攻撃能力」。専守防衛という日本が守ってきたラインを国会で議論すらしないで「閣議」で破り捨てた。

そこで敵とはどこか?

おそらく中露だろうが、ロシアはここしばらくはウクライナにかまけて日本どころじゃないことは明らかだろう。

当然台湾問題を抱える中国が日本にとっての敵ということになる。

中国が正式に軍を発動し台湾に向かうことになった場合、在日米軍が先ず何らかの反応を見せ、続いて集団的自衛権に基づき日本の自衛隊も出動し、中国と睨みあうことになる。

その時だろう。敵基地攻撃とやらを発動するのは。しかし、もしうまく敵の動きを察知して敵の基地だけをミサイル(おそらくアメリカから購入する500発のミサイルか)で攻撃すればどうなるのか。うまく敵の(中国の)基地に被害を与えたとしてどうなるのか?

中国のミサイル基地は、私は詳しくは知らないが、1箇所や2箇所ではないだろう。だとすると、別の基地から米軍とさらに行動を共にする日本の米軍基地などは当然攻撃の対象になるはずだ。

後はやられたらやり返す戦争状態になるだろう。日米と中国とウクライナのように本格的に戦ったらどうなるのか?

これまでアメリカは朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラク戦争、アフガニスタン戦争、と何度もアジアで戦争を行なってきたが、 アメリカ本土が攻撃されたことはない。 しかし、中国と真正面から向き合った場合アメリカ本土の安全性は確保できるのか?

また日米共に経済的に中国とは深く結びついている。戦争の被害だけではなく、経済的にも大きな打撃を受けることになる。 常識的に考えればそんな馬鹿げたことをアメリカも中国もやるはずはないのだが、「敵基地攻撃能力」を持って回っている岸田総理はまた始球式のようなヘタレをうつのかな?

岸田首相は何事も言うだけで素人なのだ。今回の始球式のヘタレぶりでよくわかったよ。

そんな岸田君に一つ宿題を出しておこう。

最近、これも言葉だけど、岸田さん「異次元の少子高齢化」に対処するという。拘っている言葉だ。

岸田さんに聞きたいけど、じゃあ、今、どうしたらいいの?

数字で話そう。

日本のシステムは年金や健康保険など社会保障は、私たちは現役の頃は当時の高齢者に仕送りされていた。一見自分達が払った分が自分達に戻ってくるものだと錯覚しやすいのだ。そこで統計局の数字を使って次のような数字を出してみた。

現在50歳~54歳の人口 773万人

現在1歳~5歳の人口 582万人

いいですか?これから20年が経過します。

もちろん未来の話ですよ。人数は病気などで多少の変動はあるかもしれませんが、基本はこの数字だと思って下さい。

20年が経つとどうなるか?

20年前はまだ働いていて年金なども払いこんでいた。20年後はこうなる!

70歳~74歳 その数 773万人

そして驚くなかれ1歳~5歳だった子たちは20歳~25歳その数 582万人今度は税金を払う人たち。つまり、年金などを高齢者に仕送りする番だ。

ここで改めてみてほしい。

仕送りする側が582万人

年金を貰う側が773万人

その差は191万人。

この数字は年金を貰う側が191万人分、どうしても多い。当然このままだと貰う側の分が少なくなるか、またはシステムが壊れて貰えないかもしれないなあ。

これは20年後に5年だけ区切って計算したが、人口減少が続く限りこうした問題は絶対に発生してくる。

岸田総理の掛け声

「異次元の少子高齢化に対する政策」

人口が増えると言う施策もなければ人口8,000万国家を作る計画もない。

「敵基地攻撃能力」などでいつ使えるかわからないトマホークのような武器、弾薬に国民の税金を使うより少子化対策に全力投球した方が遥かに国民のためになるのだが、岸田(ここにアホと入れたいがそれは今回は避ける)総理の頭にはないようだ。

私は、ここはあくまで私はだが、今回のWBC韓国戦での始球式を見て、「あなた、異次元の少子高齢化対策はどうなるのよ?少子高齢化で身動き取れなくなる年金問題はどうするのかな?また敵基地攻撃能力などの防衛費5年間で43兆円にすると言うけどどうなるか国民に説明してね」などとヘタレ総理に言いたくなりました。

私の83回目の誕生日に。

 

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鳥越俊太郎 鳥越俊太郎

1940年3月13日生まれ。福岡県出身。京都大学卒業後、毎日新聞社に入社。大阪本社社会部、東京本社社会部、テヘラン特派員、『サンデー毎日』編集長を経て、同社を退職。1989年より活動の場をテレビに移し、「ザ・スクープ」キャスターやコメンテーターとして活躍。山あり谷ありの取材生活を経て辿りついた肩書は“ニュースの職人”。2005年、大腸がん4期発覚。その後も肺や肝臓への転移が見つかり、4度の手術を受ける。以来、がん患者やその家族を対象とした講演活動を積極的に行っている。2010年よりスポーツジムにも通うなど、新境地を開拓中。

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