鹿屋基地にみる日米軍事一体化への道

米永あつ子

このように着々と準備は進んでいる様子を見て「出来レース」と言わず何と言うのだろうか。

ロシアのウクライナ攻撃の様子や中国の脅威など戦争のリアルがプロパガンダのように流される。在日米軍の存在が市民にどのように影響してくるのか不透明な中、「政府の決定だから、下々の者はそれに従います」という態度でいいのか。防衛省といっしょになって『脅威』を語り、軍事力強化まい進の日本政府。政治家の最大の使命は戦争にならないよう外交努力を重ねることだということを忘れている。『政治家失格』ではないか。

空中給油機移駐問題の際には「沖縄の負担軽減」という美辞麗句をだしに使われ、今度は「ロシアのウクライナ侵攻、中国脅威論に乗るように南西諸島の自衛隊配備や増強が進んでいく。

国民の不安に付け込むように政府は日米同盟の抑止力の強化と防衛費の倍増化、敵基地攻撃能力の保有など積極的に取り組もうとしている。本当にそれでいいのか。国民は生活や経済が優先とするならば見て見ぬ振りはもうやめて声を上げる時ではないだろうか。

武力による争いは際限ない。人智は深まり、文化は高まった現代で、古式の戦う文化思想は古すぎる。脅威を振り払うために根本的解決をみる対話が必要だ。今や世界中が経済で繋がっている。

世界中の人々ともっと交流し、理解しあう時代。その時代の中で戦争の放棄、平和主義、基本的人権の尊重を謳った文化的な日本の憲法をもっと大切に扱うべきではないか。

77年前の太平洋戦争で鹿屋第一海軍基地は真珠湾攻撃の作戦が練られた場所だった。

鹿屋基地からは77年前の戦禍で908人の若い命が特別攻撃隊で散っている。そんな鹿屋の基地だからこそ、戦争に結び付く武器を置いてはいけない。

 

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鹿屋市議会議員

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